概要
ネットワークは設計・構築したあとに再起動を行い、監視できているか、経路が切り替わるか等、確認を最後に行うケースが多々あります。
今回はJuniperの再起動に関して紹介します。
Junosについて
Juniperのルータに乗っているOS、JUNOSは、FreeBSDをベースに開発されており、モジュラー型アーキテクチャを採用しています。
これはモジュール毎にCPU・メモリーリソースが別れているので、特定のプロセスがおかしいとき、そのプロセスだけ修復すればいいという利点があります。
リブート試験
今回は以下の事項を確かめるためにネットワーク機器の再起動を行います。
(1) NW機器が再起動を行っても、NWが機器に問題がないこと
(2) 一台が停止しても、経路が切り替わりNWが切れないこと
(3) 監視サーバがあった場合、監視サーバから通知がいくこと
※ その他、想定外の事象が起こらないこと
実行コマンド
アラートの確認
show system alarms
このコマンドを再起動前に実施することで再起動にて生じた事象が、再起動前に起こったことなのか、それとも再起動後に起きたことなのかを切り分けをすることができます。そのため"何もアラートがない"ことを確認します。
再起動
request vmhost reboot
上記のコマンドでハードでの再起動を行うことができます。一般的にググるとrequest system reboot
が出てきますが、このコマンドはソフトでの再起動を行っているようでCプレーンについては再起動が行われないため、ルーティングテーブルが残ってしまうことがあるようです。おそらく再起動が別れているのはモジュール型のためプロセスが別れていると推測しています。
www.juniper.net
確認
show system alarms
再起動前と同様にアラームがでていないことを確認する
show bgp summary
/ show interface description
等
意図した経路が受け取れていることやインターフェイスが上がっていることを確認する。