概要
データセンターネットワーク等のネットワークのアクセス側ではL2スイッチを大量に設置する必要があります。
しかし大量の機器を設置することは、大量のコンフィグ設定、運用の煩雑さが発生します。
そんなときにJuniperではVirtual Chassisを利用することで運用コストを減らすことができます。
Virtual Chassisは一言でいうと、複数のL2スイッチをたくさんのポートがある一つのスイッチに見せることができ、 そのため設定を入れる際も一つのスイッチに設定を入れることで全てに反映することができます。
構成方法
Virtual Chassisを構成するためには2段階あります。
当たり前ですが、物理的にケーブルをつなぐことと各スイッチにコンフィグを設定することです。
物理線を繋ぐ
物理線をスイッチ間に繋ぐ際はできるだけ高速な回線を利用する必要があります。
しかし、SFPとその対応するケーブルは非常に高価です。
SFPは光ケーブルのため非常に遠くまで繋ぐことができますが、データセンター内でTOR(Top Of Rack)間を繋ぐ際は距離を必要とすることがありません。
そんな場合に使うケーブルとしてTwinax ケーブルというものがあります。これは長い線は存在しませんが、光ケーブルに比べると非常に安価なため同じデータセンター間であれば安価に高速に接続することが可能です。
Virtual Chassis を組むポートの指定
今回は2つのポートをVirtual Chassisで指定するポートとします。 下記で設定が完了します。
request virtual-chassis vc-port set pic-slot 1 port 0 request virtual-chassis vc-port set pic-slot 1 port 1
確認コマンドは以下になります。意図したインターフェイスが出現していれば完了です。
show virtual-chassis
show interface terse
リナンバー
Virtual Chassisでは接続するたびにmember-idという、Virtual Chassisを組んでいる中でユニークなIDが振られています。 もし意図するナンバーを降る場合は以下になります
request virtual-chassis reactivate request virtual-chassis recycle member-id 0 request virtual-chassis recycle member-id 2 request virtual-chassis renumber member-id 1 new-member-id 1
commitした際にvirtual chassisを組んだもの全てに反映
set system commit synchronize